サンの元CEOシュワルツ氏、アップルとMSから受けた「知的財産侵害」圧力を明かす

文:Stephen Shankland(CNET News) 翻訳校正:緒方亮、長谷睦 2010年03月11日 13時46分

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 これまで内密にされていた、今に通じる過去の内幕がほんの少し明らかにされた。Sun Microsystemsの最高経営責任者(CEO)を務めていたJonathan Schwartz氏が、ユーザーインターフェース設計に関する知的財産を侵害しているとして、2003年にAppleのCEOのSteve Jobs氏がSunを訴えると脅してきたことを明かしたのだ。

 これだけではない。MicrosoftのBill Gates氏とSteve Ballmer氏も、「OpenOffice.org」で「Microsoft Office」の特許使用ライセンスをSunに使わせようとしたという。これは競合製品であるOpenOffice.orgのオープンソースによる配布を不可能にする提案だったと、Schwartz氏は米国時間3月9日のブログで述べている

 3月2日にAppleに特許侵害で訴えられた携帯電話メーカーのHTCにとっては、興味深い話だろう。ただし、Sunと比べて新しく、規模の小さなHTCには、Sunなどの企業ほどの知的財産の蓄積がないとの見方もある。

 Jobs氏は自らSunを脅してきたと、Schwartz氏は述べている。Jobs氏から同氏のオフィスに電話があり、SunのOSの3Dインターフェース「Project Looking Glass」は「至る所でAppleのIP(知的財産)を踏みにじって」おり、Sunがこれを商用化するならば「訴えるまでだ」と伝えられたという。

 Microsoftとの話し合いも同様のパターンをたどった。

 「メンローパークにある会議室で腰を下ろすと、Bill(Gates氏)は世間話を省略しすぐに要点に入り、『Microsoftはオフィス生産性製品の市場を支配しており、OpenOffice.orgは至る所にMicrosoftの特許が見て取れる』と言った」とSchwartz氏は記している。「BillはSteve(Jobs氏)がやった脅しを、いくらか洗練されたかたちで実行に移したわけだが、念頭にあった解決法は異なっていた。『ライセンスならば喜んで提供する』と言ったのだ。これはつまり『ダウンロード数に応じて使用料を払うならば手を引こう』という意味の暗号だった。いわばデジタル版のショバ代だ」

 いずれのケースにおいても、Sunは自らの特許ポートフォリオで対抗した。

 Appleに対して、Schwartz氏はAppleのプレゼンテーションソフト「Keynote」と、Schwartz氏が設立に関わりSunが買収したLighthouse Designの「Concurrence」との間の類似点を持ち出した。その上で同氏は、Sunが持つOSの特許について触れたが、これはSunのUNIXへの関わり、そしてAppleの「Mac OS X」がUNIXの技術を使っている点を考えれば、有効な指摘だった。「Steveは黙っていた」とSchwartz氏は振り返っている。

 Microsoftのケースでは、Sunは反論の中でMicrosoftのプログラミング基盤「.NET」と、それより先に開発されたSunの「Java」を取り上げた。Schwartz氏はブログに「Microsoftは成功した製品をまねてきた前歴があり、その上で自らの流通の力を利用して競争相手の脅威を排除する(中略)。ゆえにMicrosoftがウェブアプリケーションのプラットフォームである.NETを開発した際にも、同社の設計者がJavaを見ていたことは明白だった。わたしはまさにこの点を材料に反論した。『.Netを見たが、貴社は数多くのJavaの特許を踏みにじっている。Windows1パッケージにつき、いかほど支払ってもらえるのだろうか?』」と書いている。同氏によれば「話し合いは短時間で終わった」という。

 ただし、Microsoftは自社の知的財産を武器にオープンソースのソフトウェアから利益を得る取り組みで、いくらかの前進を果たしている。同社は2007年、LinuxをはじめとするオープンソースのソフトウェアプロジェクトがMicrosoftの特許235件を侵害していると主張し、これまでに関連技術について複数の企業と数件の特許契約を結んでいる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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