シスコ、北大の「遠隔健康相談システム」の実証実験に参画

大川淳 2010年03月12日 20時15分

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 シスコシステムズ合同会社(シスコ)は3月12日、ツルハと共同で、北海道大学が実施する、地域住民の健康保持と増進に寄与する遠隔健康相談システムを設計するための実証事業「Health Network System」プロジェクトに参画すると発表した。日本で初めての導入となる遠隔医療技術プラットフォーム「Cisco HealthPresence」(HealthPresence)を用い、遠隔健康相談システムの検証サービスを行う。実施期間は、3月6日から3カ月間となる予定。

 今回のプロジェクトでは、シスコのHealthPresenceと、NTTのNGNサービスが活用される。HealthPresenceは、高品質の動画、音声、ネットワーク接続された医療機器などを用い、離れた場所にいる人に、病院で診察するのと同じように医療サービスを提供できるという。

 この実証実験では、ツルハドラッグ中標津東店など、調剤薬局併設のドラッグストア3店にHealthPresenceを設置して北大の相談室と接続。遠隔地間の健康相談、介護相談を行う。健康相談は、北海道大学大学院保健科学研究院の保健師、助産師、看護師が担当する。

 シスコとツルハドラッグは「今回の実証事業の結果を踏まえ、北海道大学の事業に継続的に参画し、サービスの設計を支援するとともに、このシステムの活用によって生まれるさまざまな付加価値を地域コミュニティに対して提供しながら、ICT技術を駆使した新しいビジネス創出を図っていく予定」としている。

 Health Network Systemを推進する北海道大学教授の小笠原克彦氏は「医師不足など医療環境の悪化につれ、市民の医療や健康に対する安心感は低下しており、特に地方では不安が高まっている。また、メタボ検診がスタートしているが、その検診結果をどのように健康維持や健康増進に結び付けて行くかについて課題は多く、介護についても、介護用品などに関する情報源が少なく、相談できる窓口が求められている」としており、「現在、このシステムは、直接、医療に関わるものではないが、今後、保健活動や介護支援だけではなく医療にも連携できるものにしたい」との考えを示している。

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