米国大統領による一般教書演説に学ぶ--リーダーとしてのテクニック - (page 2)

文:John McKee(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2010-03-17 07:00

 ここで、あなたの会社や部門、直属のチームについて考えてみてもらいたい。

 各人は本当に現状を把握してるだろうか?全体的な状況や、そういった状況に至った理由、詳細といったもの、すべてである。もしも把握していないというのであれば、即座にものごとを好転できる素晴らしい機会が目の前に横たわっているということになる。

 組織の規模にかかわらず(3人のチームだろうと、米国政府のような巨大な官僚組織だろうと)、こういったアプローチを採ることで結果をより良いものにすることができるはずだ。また、あなたの組織が複数の拠点を有している場合、さらに良い結果が期待できるだろう。今すぐにでも採用を検討するべきだ。

 国の現状(あるいは企業の現状や、部門の現状、店舗の現状など)を語る際には必ず、上記の3つの点を網羅しておくべきである。また、前回の話で採り上げた計画の達成度合いについて報告を受ける必要もある。こういったことは、できる限り手短に済ませるべきであるものの、意見や提言を受け付ける時間は確保しておくべきだろう。意見や提言はとても重要だ。こういったオープンな場を設けることで、普段は耳にすることのできないアイデアを聞くことができる場合もある。

 このように上司から話す機会は毎月設けるのが良いだろう。1年は12カ月である。つまり、計画に有益な修正や追加を行える機会が1年に12回はあるということになる。そしてこういった機会によって、成功の可能性を高めることができるわけである。

 筆者が共に仕事をしたことのある優れた企業はいずれも、こういったアプローチを採用していた。しかし、全体的に見ればその数は多いとは言えない。だが実際に効果はあるのだ。是非とも試してみてほしい。そして、その結果を教えてもらたい。

 成功を祈る!

 john

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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