日商エレクトロニクスと日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月18日、統合プラットフォーム「HP BladeSystem Matrix」の日本市場への展開で協業すると発表した。BladeSystem Matrixと日商エレのIT基盤構築サービス、ネットワークインテグレーション(NI)サービスを組み合わせ、プライベートクラウド環境を短期間で構築するソリューションを提供する。
BladeSystem Matrixはブレードサーバ「HP BladeSystem」をベースに開発された統合プラットフォームで、ブレードサーバ、ディスクアレイ、仮想化ソフトウェアを含む管理ソフトウェアなどをパッケージとして提供するアプライアンス。2009年から日本HPが販売している。
今回の協業でBladeSystem Matrixをベースに、日商エレが多くの実績をもつ、IT基盤構築をはじめとするNIサービスやテンプレート開発、ワンストップ保守、検証ファシリティによる顧客企業の検証環境など、独自のサービスを付加し、データセンター向け統合プラットフォームソリューションとして提供する。価格は3000万円から。
両社は相互技術支援と検証活動も実施する。3月下旬に日商エレの新技術サービスセンター「NETFrontier Center」にBladeSystem Matrixを設置し、検証センターを開設する。同センターでは、BladeSystem Matrixの実環境で導入前の検証、運用方法の検討などができる。プライベートクラウド市場拡大に向けた営業活動やマーケティング活動でも協力する。
両社は、BladeSystem Matrixについて「従来のブレードサーバの優れた運用管理性や省電力性、リソースプール化や自動化機能に加え、あらかじめ用意されたテンプレートの利用により、手作業で時間がかかっていたアプリケーション設定作業時間を大幅に短縮できる。企業はビジネス環境の変化に迅速に対応でき、企業内IT環境を全体最適化するプライベートクラウド環境が短期間で構築でき、企業全体のIT投資の効率化、戦略的IT構築へのさらなる投資が可能になる」としている。