グーグル、中国における今後の方針を正式発表--検索事業は香港へ

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:湯木進悟、湯本牧子、小林理子 2010年03月23日 07時06分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

UPDATE Googleは、中国における今後の事業展開に関する最終的な決断を下した。同社は検索事業を香港へ移すことになる。

 Googleは、中国向けのGoogle.cnサイトを閉鎖し、検閲のない中国語の検索サービスを提供する予定のGoogle.com.hkへとユーザーをリダイレクトしている。同社は米国時間3月22日、中国における研究開発事業および販売拠点を維持していく方針も正式に発表した

 Googleは声明で、「いかにしてGoogle.cnで提供される検索から検閲を撤廃する約束を十分に果たしていけるのか、その手法を探ってきたものの、困難を極めた。われわれは、中国本土のユーザーを含む世界中の可能な限り多くの人々へ、われわれのサービスへのアクセスを提供していきたいと願っているものの、中国政府は、自己検閲の実施は交渉の余地のない法的な要求であるとの見解を曲げることはなく、それは協議を通じて徹底していた。Google.com.hkを通じて簡体字の中国語で検閲のない検索を提供する今回の新たなアプローチが、われわれの直面してきた難題への賢明な解決策となることを確信している。これはまったく合法的であり、中国内の人々が情報にアクセスする機会を意義深く増やすものとなる」と述べた。

 Googleは1月に、中国における事業方針へ変更を加えることを最初に表明しており、中国における検索結果の検閲を廃止する意向を示して、それが中国政府に受け入れられない場合にはGoogle.cnを閉鎖する可能性も示唆していた。同社はまた、中国から完全に撤退することを検討している可能性もほのめかした。

 同発表は、同社に対して仕掛けられたサイバー攻撃が引き金となっており、中国政府は否定してきたものの、複数のセキュリティ専門家は、同攻撃が中国政府のために活動するハッカーによってなされたと見ている。一連のサイバー攻撃は、30以上の米国企業に対して仕掛けられたとされ、Googleは、同社の知的財産権の一部が盗み出されたことを明らかにしている。

 しかしながら、Googleは1月以降、中国における事業方針についてほとんど明示してこなかった。Googleの関係者らは、公式ブログへの投稿以外に、中国での決断についてコメントを避けた。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
経営

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算