#4:Adobe Dreamweaver
Adobe Dreamweaverは、ウェブデザインアプリケーションのうちで最も広く使用されているものの1つである。Linux向けのウェブデザインアプリケーションが数多く存在しているのはもちろんであるものの、Adobe Dreamweaverに匹敵するものはないに等しいというのが現状である。Adobe DreamweaverはWINE上で実行することができるものの、WINEを用いてアプリケーションを実行した経験のある人であれば分かるように、同じ使用感が得られるというわけにはいかない。数多くのウェブサイトがApacheウェブサーバを採用している現状に目を向けた場合、標準的なウェブデザインアプリケーションをLinuxに移植することが理に適っていると言わざるを得ない。こういった移植により、IT界における理想的なカップルが誕生することになるはずだ。
#5:iTunes
iTunesは現在のところ、iPhoneやiTouchと同期を取ることのできる唯一のアプリケーションである。筆者はこのアプリケーションを本記事で採り上げることに躊躇を覚えたものの、通信にモバイル機器を活用するビジネスユーザーがますます増加しているという現状を無視することはできない。iPhoneがスマートフォン分野における現在の標準となっている状況を考えた場合、iTunesがLinuxに移植されるべきであるということは理に適っていると言えるだろう。現在でもiPhoneやiTouchからデータを読み取るツールは存在しているものの(iFuseなど)、完全に同期を取る方法は存在していない。
#6:QuarkXPress
QuarkXPressは多くのユーザーにとってなくてはならないアプリケーションであり、これほど強力で、標準的な存在となっているDTPアプリケーションは他に存在しないと言ってもよいだろう。筆者はPDFの作成にScribusを使用しているが、QuarkXPressの標準フォーマットで作成されたファイルをインポートすることはできず、PDF文書を編集することもできない(できるのはPDF文書の生成のみである)。Scribusは素晴らしいアプリケーションであるものの、大企業にとっては、QuarkXPressが必須のアプリケーションになるはずだ。