東芝ソリューション、中堅向け事業拡大狙ってグループ共通の統括組織発足

富永恭子(ロビンソン)

2010-03-29 19:05

 東芝ソリューションは3月29日、中堅市場向けビジネスを拡大するために、本社内にグループ共通の中堅市場向けビジネスを統括する組織として「マーケットクリエーション事業部」を設置し、グループ一体となった事業推進体制を強化することを発表した。

 4月1日に発足し、支社やグループ会社をあわせて約500人体制で事業を開始する。グループの東芝情報機器、東芝ソリューション販売首都圏、東芝関西情報システム、九州東芝エンジニアリング、トスバックシステムズなど各社の技術や商品、ノウハウを結集し、中堅市場向けビジネスの拡大を目指す。

 商品力や技術力、サポート力を集約、共通化することで高品質で最適な商品を提供、販売管理、人事給与、会計、生産管理などの分野でノウハウを結集した商品を拡充していく。また実績の豊富なアパレルや電材、高圧ガス・溶材、印刷などの特定市場のほか、製造業や卸売業、サービス業、小売業などの事業領域向けに商品やサービスを全国規模で販売を拡大する。加えて情報活用や教育ソリューションなどをSaaSで提供するとともに、BPOやシステム運用、ハウジングなど運用管理サービスを充実させ、ワンストップの保守サポートを充実させるなどの施策を実施する。

 東芝ソリューションでは今後、アライアンス商品も拡充しながら、支社やグループ会社による地場に密着した、きめ細かな提案体制にすることで、最適な商品をタイムリーに提供していくという。また、商品導入後も全国保守サポートで顧客にとってのNo.1ソリューションパートナーを目指すとしている。

 IDC Japanの調査では、国内産業を取り巻く経営環境は依然として厳しく、IT市場動向も大企業、中堅中小企業ともに2009年度、2010年度はマイナス成長となっているという。中堅中小企業は2011年度以降、大企業に先んじてプラス成長に転じると予測されている。東芝ソリューションではこうした市場を見据えて今回、中堅市場向けのビジネスを強化する体制を図ったとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  2. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  3. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]