#4:チームに理由を説明することでコンセンサスを作り上げる
リーダーとしてのあなたに課されている大きな責任の1つに、新しいイニシアティブや戦略の変更を伝えるというものがある。そして、最も避けるべき行為は、チームメンバーの日々の作業に大きな変革を強いるような新たな方針を、既に決まったこととして彼らにいきなり提示するというものである。
非公式なかたちであったとしても変更が予定されていることを事前に伝えておき、その理由についても説明しておくということを心がけるべきである。そうすることにより、該当理由に同意できないチームメンバーに対して、異議を唱える機会が与えられるわけである。またこれによって、最終的な計画の確定前に考慮しておくべき問題が提起されることもあるだろう。さらに、新たなアイデアや戦略の変更を検討している段階でチームとのブレインストーミングを行うことにより、彼らからのアイデアやフィードバックを得るというメリットも享受することができるはずだ。
チームを驚かせる結果にならざるを得ない場合もあるだろうが、そういったことは出来る限り避けるようにすべきだろう。また、そういった場合でも、決断の背後にある理由をしっかり説明するようにすべきである。
#5:チームを信頼し、そのことをチームメンバーにも理解してもらう
IT関連の作業は、クリエイティブなソリューションや意思決定を必要とするのが一般的である。チームのパフォーマンスを最高レベルにまで高めようとした場合、各メンバーが気を抜くことなく仕事に打ち込めるようにする必要がある。そして、そういった創造性を発揮できるような雰囲気を作り上げる責任は、あなたの双肩にかかっているわけである。
あなたにできる最善のことは、あなたがチームを信頼しており、その作業遂行能力や問題解決能力、納期に間に合わせる能力にも全幅の信頼を置いていることをチームメンバー自身に理解してもらうことである。もしも、チームを信頼できないというのであれば、まったく異なった次元の問題があることになる。そういった場合、どのメンバーを指導すればよいのか、あるいはチームから外せばよいのかが分かるはずだ。
ナレッジワーカーやITマネージャーを管理するには、信頼感に満ちた環境で自主的な思考や創造性、問題解決能力を育み、奨励する必要がある。こういったことは容易ではないものの、本記事で紹介しているリーダーシップ戦略に従うことで、最高の結果を生み出し続けることに専念できる、熱意に溢れた生産性の高いIT部門を作り上げることが可能になるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ