日本HP、iSCSI仮想化ストレージ新製品を発表--従来品より平均40%低価格

藤本京子(編集部) 2010年04月05日 18時52分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は4月5日、iSCSI仮想化ストレージ新製品「HP StorageWorks P4000 G2 SANソリューション」(P4000 G2 SAN)を発表した。同日より提供を開始する。

富岡氏 日本HP エンタープライズストレージ・サーバー・ネットワーク事業統括 ストレージワークス事業本部 事業本部長 富岡徹郎氏

 日本HP エンタープライズストレージ・サーバー・ネットワーク事業統括 ストレージワークス事業本部 事業本部長の富岡徹郎氏によると、P4000 G2 SANはHPのインフラストラクチャ戦略である「Converged Infrastructure」に基づいているという。Converged Infrastructureとは、既存のシステムを標準化し、運用コストを削減するための統合化されたシンプルな基盤のことだ。このConverged Infrastructureの中でストレージの戦略となるのが、コスト削減と戦略的IT投資を両立させる「HP Unified Storage」という戦略だが、「ここで特に重要となるのがバーチャルリソースプールだ。つまり、ストレージリソースをプール化し、共有することで、ストレージの使用効率を最大化し、データ量の増加による影響を抑えてデータの移動とリカバリ機能の強化につなげる」と富岡氏は説明、P4000 G2 SANが仮想化ストレージとしてConverged Infrastructure戦略を支える機軸のストレージだとした。

 P4000 G2 SANは、HPが2008年10月に買収を発表したLeftHand Networksの製品で、これまでは「HP LeftHand P4000 SANソリューション」として提供していた。今回発表したモデルより名称をStorageWorksブランドに変更し、「機能拡張と容量効率を向上させる一方で、価格は従来製品より下げた」と、日本HP エンタープライズストレージ・サーバー・ネットワーク事業統括 ストレージワークス事業本部 製品マーケティング本部 担当マネージャの宮坂美樹氏は説明する。

富岡氏 日本HP エンタープライズストレージ・サーバー・ネットワーク事業統括 ストレージワークス事業本部 製品マーケティング本部 担当マネージャ 宮坂美樹氏

 P4000 G2 SANは、HP独自の技術である筐体レベルで冗長構成が可能なネットワークRAID機能に加え、新たにパリティを使った筐体冗長機能であるネットワークRAID5およびネットワークRAID6機能が追加された。これにより、電源トラブルなどによる筐体障害時でもボリュームへのアクセスが継続でき、システムを停止せずにファームウェアをアップデートできるという。

 管理ソフトウェアの新たな機能としては、P4000 G2 SANの構成を常にチェックし、ベストプラクティス構成と比較した場合の問題点や改善点を表示する機能が追加される。また、Windows環境でアプリケーションと連携した整合性のあるスナップショットが作成できるようになる。

 P4000 G2 SANのハードウェアプラットフォームには、クアッドコアの「インテル Xeon 5520」が搭載されているほか、HDDはすべて6Gbpsの転送速度に対応している。また、従来機種で同等のラインアップの製品と価格を比較した場合、テラバイト単位の価格が平均40%低価格になっているという。

 P4000 G2 SANの価格は、P4300シリーズの「HP StorageWorks P4300 G2 7.2TB SAS Starter SAN Solution」が388万5000円、「HP StorageWorks P4300 G2 16TB MDL SAS Starter SAN Solution」が346万5000円、P4500シリーズの「HP StorageWorks P4500 G2 10.8TB SAS Virtualization SAN Solution」が598万5000円、「HP StorageWorks P4500 G2 21.6TB SAS Multi-site SAN Solution」が1155万円。これらが2ノードのベースモデルとなり、拡張モデルとしてシングルノードの「HP StorageWorks P4300 G2 3.6TB SAS Storage System」(231万円)、「HP StorageWorks P4500 G2 5.4TB SAS Storage System」(323万4000円)などが用意されている。

 日本HPでは、中堅中小企業に向けてP4000 G2 SANの販売を強化するために、パートナー向けの支援プログラム「HP StorageWorks P4000 SANパートナープログラム」を開始する。日本HPの販売特約店もしくは販売店を対象として、営業向け販売スキルアップトレーニングやエンジニア向け技術スキルアップトレーニングなどを提供するとしている。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
ITアナリストが知る日本企業の「ITの盲点」
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]