「基本」の意味を再考したい、一味違うOS5選 - (page 2)

海上忍

2010-04-15 14:44

FreeDOS

 FreeDOSは、その名が示すとおりMS-DOS互換のオペレーティングシステム。スタンドアローンで動作可能なMS-DOS(最終バージョンはv6.22)と100%ともいわれる互換性を実現、MS-DOS時代の資産を現在のPCで利用することができる。日本語対応を施した「FreeDOS/V」も公開されているので、「松」や「桐」も動作する。Windowsのように、エンハンスドモードでの動作が必要なものは対応しないが、それ以外のアプリケーションはほぼすべて動作する。

 このFreeDOS、FAT32や省電力管理機構(ASPI)など、MS-DOSのディスコン以降に登場した機能も用意されている。単なるオープンソースによるMS-DOSの再実装ではないところもポイントだ。

ReactOS

 Windows用アプリケーションをWindowsに束縛されずに利用したい、というニーズはかなり以前から存在する。Win32 API互換のランタイム環境「Wine」しかり、訴訟沙汰にまで発展した「Lindows」(後年のLinspire)しかり。

 ここに紹介するReactOSも、Windows用アプリケーションを活用する幅を広げるべく立ちあげられたプロジェクトだ。Windows XP(当初はNT)とのバイナリ互換を目標として1998年に活動を開始、以降Wineプロジェクトの成果も取り入れつつ、高いレベルでの互換性を実現している。日本語の処理を含む国際化対応はこれからだが、DirectX相当の「ReactX」など、注目すべき要素は多い。

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