「富士通のやり方は妥当だった」と間塚氏

富士通は、辞任が決まった9月25日の場は「取締役会を無視し密室で辞任を迫った」ものではないと主張する。であるならば、なぜ取締役会で討議しなかったのか。間塚氏は「取締役会の前の段階で、まず事実確認をした。その上で、その通りであれば辞任をお願いするという流れだ。その辞任を拒否するということであれば、取締役会で解職の決議をするという段取りだった。一般的には本人に辞任を確認し、それに同意できないようであれば、取締役会で解職するというのは、ごく普通のやり方ではないか」と述べる。
「(いきなり解職するのではなく)まずは確認をして、辞任するかどうか本人の意思を確認するというのは、ご理解いただける話だろうと思っている。私もいろんな人の意見を聞いているが、富士通がやったこのやり方は妥当だと皆さんおっしゃっている」(間塚氏)
同社執行役員副社長の藤田正美氏は、「一番(の理由)は穏便にすませたかった。解職であっても、既に過半数だったので解職できた。それを本人に伝えたところ、その場で辞任となった」という。