このことを念頭に置き、以下の方法をすべて用いてチームメンバーの動機付けを行っていく必要がある。
- 企業としてのより大きな観点を説明することで動機付けを行う。ITの専門家である彼らは、企業レベルの大きな目標の達成に自身が貢献していることを確認したいと考えるとともに、自らの貢献が企業にどのような影響をもたらしているのかについて知りたいと考えている。彼らもあなたと同様に、企業の成功を望んでいるのだ。このため、彼らの仕事がいかに企業の状況を改善していくのかについて、具体的に説明するべきなのである。
- プロフェッショナルとしてのスキルの向上を通じて動機付けを行う。これを行うには、ITプロフェッショナルとしてのスキルを極める機会を与えることになる。例えば、技術研修に参加させることで、スキルに磨きをかける機会(すなわち、彼らが長けている分野の新たな、あるいはより高度な技術を学習する機会)や、スキルを拡大する機会(すなわち、彼らの専門分野と関連があるものの、異なる分野の技術を学習する機会)を与えるわけだ。
- 問題解決スキルの向上を通じて動機付けを行う。技術者は本来、問題解決に長けた人種である。彼らは問題の解決という行為を好むため、解決すべき問題が多く与えられるほど、楽しみを感じるわけである。ただし、彼らに問題の解決を任せることが重要である。細かいところまで管理しようとしてはいけない。目標を設定し、彼らに問題解決を一任するわけだ。これはあなたにとっても、実りある経験となるはずだ。
企業の抱えている人材は、組織にとって最も重要なリソースである。現在のような経済環境で、ほとんどの人が自らの仕事に不満を抱いているという現状に目を向けた場合、チームメンバーが仕事にありつけていることに感謝するだけでなく、やる気と熱意を持って仕事に取り組めるようにすることが、これまで以上に重要となる。金銭的報酬による外発的動機付けは一時的にやる気を高めることができるものの、真の力は内発的動機付けを高めていくあなたの能力にかかっているというわけである。
John Weathington氏は、Excellent Management Systemsのプレジデントであり、最高経営責任者(CEO)でもある。マネジメントコンサルタント会社である同社は、混沌とした情報の海から、利益につながる知恵を生み出せるよう、企業幹部を支援している。Weathington氏は20年以上に渡り、Sun MicrosystemsやCisco Systems、eBayといったFortune 100企業を含むさまざまな規模のクライアントに対して情報マネジメントコンサルタントサービスを提供している。同氏についての詳しい情報は、http://www.xmsystems.com/を参照してもらいたい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ