--要するに、タッチセンサーの付いたガラスが使われている中型のデバイスっていうわけだ。
そうだね。だけど、Appleのすべての製品と同様に、重要なのはソフトウェアだ。
AppleはiPad用のアプリケーションとして、カレンダープログラムや、縦横で表示形式が切り替わる電子メールクライアント、そしてもちろん電子書籍リーダーアプリケーションとしてiBooksなどを開発したんだ。ただしiBooksは現在、米国でのみ利用可能となっており、他の市場で電子書籍機能が利用可能になるかどうかはまだ明らかにされていない。
--iPad用アプリケーションはいくつぐらいあるの?
Appleによると、同社が開発したものも含めて、iPad用として開発されたものは現在1000本を超えているということだよ。
既に、AppleがiPad用に開発したアプリケーションの数を上回るサードパーティー製のアプリケーションが利用可能となっているんだ。これらの中には例えば、The Wall Street JournalやNew York Times(上記の画像を参照)といったニュース購読アプリケーションや、ScrabbleといったボードゲームからF1 2010のようなレーシングゲームに至るまでのゲーム、テキストブック形式の情報アプリケーション、そしてMarvel Comicsのコミック閲覧アプリケーションやEpicuriousというレシピ検索アプリケーションなどがあるよ。
今後さらに、興味深いアプリケーションが登場してくるだろうね。出版社のPenguin Groupが作成したiPad用アプリケーションのコンセプト動画では、出版社がiPad版の書籍や教科書にインタラクティブな要素をどのように取り入れようとしているかを知ることができるし、VIVmag誌のインタラクティブなiPad機能のデモ動画では、iPadによって雑誌が発展していく可能性を垣間見ることもできるよ。
iPadのために開発されたアプリケーションだけではなく、既存のiPhoneアプリケーションのほとんどはiPadでも利用可能なんだ。こういったアプリケーションは、最初はディスプレイの中央に表示されるけど、ディスプレイ全体に拡大表示させることもできるよ。
iPadアプリケーションは既に、iPadユーザーの人気を得ているよ。Appleによると、iPadを購入したユーザーのほとんどは数時間のうちに、平均すると3本のアプリケーションと1冊の電子書籍をダウンロードしているそうだ。