NTTデータは5月7日、企業の国際物流業務における貿易関連書類の効率的な管理を支援するソフトウェア「SimGateLIB」(シムゲート リブ)の提供を5月17日より開始すると発表した。
SimGateLIBは、企業の国際物流業務において必要となる各種の貿易関連書類を自動的に電子化し、データベース上で管理できるソフトウェア。これにより、膨大な量にのぼる書類管理の効率化を図り、コストを低減できるとともに、関税法による長期保存の義務への対応などコンプライアンス面の課題にも対応できるとしている。同社によれば、SimGateLIBの導入により、貿易関連書類の管理コストを最大で30%削減できるほか、荷主からの問い合わせへの対応時間を大幅に短縮できるとしている。
NTTデータでは、税関、行政機関、民間企業をオンラインで結ぶ「輸出入・港湾関連情報処理システム (NACCS) 」と企業のシステムを効率よく接続できるゲートウェイソフトウェアである「SimGate」を2004年から国際物流事業者向けに提供している。今回提供されるSimGateLIBは、このSimGateを拡張し、NACCSから出力される帳票をはじめとした各種の貿易関連書類を電子的に管理、活用することを可能としている。
具体的には、許可通知書に代表されるNACCSの帳票電文を即時にPDF化できるほか、NACCS帳票電文内のすべてのキーワードをインデックス化し、ユーザー各自のルール設定による検索を行うことなどが可能という。またNACCSの使用変更時に発生する帳票レイアウトや電文フォーマット変更等の改変にもすべて対応するとしている。
NTTデータでは、NACCSゲートウェイ「SimGate」および「SimGateLIB」について、今後3年間で40社への導入を目標とする。