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HTMLワーキンググループのエディター、イアン・ヒクソン氏が語る--「HTML 5」の現状

文:Justin James(TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2010-05-18 07:00

 本記事では、HTMLワーキンググループのエディターであるIan Hickson氏とのインタビューを収録している。ここではHTML 5規格の策定スケジュールや、同氏がHTML 5で気に入っている点、最終仕様に残しておきたかった機能などについて語ってもらった。

 筆者が2008年8月に行ったIan Hickson氏とのインタビューの記事(英文)は、TechRepublic内のプログラミングや開発をテーマとしたブログの中で、現在でも最も多くリンクされ、話題になっているものの1つである。このため筆者は、今回再びHickson氏にインタビューを行い、HTML 5の進展状況や、前回のインタビューで話題となっていたことの現状について尋ねてみることにした。なお現在では、筆者もHTMLワーキンググループの一員となっている。

--前回のインタビューでは、HTML 5の「勧告案」が「2022年」になるということの意味について明確に説明していただいたと思っています。それでも、前回のインタビューに言及しているほとんどのウェブページでは2022年という年を引用し、ある意味において明らかに発言の意図を誤解しています。人々は、すべての作業が完了し、「これで出来上がりだ!」と宣言する年が「2022年」になると解釈しているようです。これほど多くの人々が「2022年」を誤解したのはなぜだと思いますか?

Hickson氏:標準化のプロセスは複雑であり、ウェブ関連のほとんどの規格は最後まで詰め切られていません。人々はそういった状況に慣れていないということなのだと思います。多くの人々は、規格というものが閉じた一室の中で策定され、石板に刻み込まれた後に世に送り出され、ソフトウェアエンジニアたちによってソフトウェアのかたちにされると思っています。しかし当然ながら、実際の標準化作業や、HTML規格の開発作業はそんな風には行われていません。規格というものはまさにソフトウェアのようなものであり、継続的なメンテナンスが必要となるのです。メンテナンスされなくなった規格は、メンテナンスされなくなったソフトウェアと同様に、死んでしまうわけです。

--HTML 5の進捗についてですが、仕様の現状、特にスケジュールの点ではどうなっているのでしょうか?

Hickson氏:ほぼ順調です。主に仕様の過ちについてのフィードバックに対応したり、バグを修正したりしており、新たな機能の追加はほとんどないと言ってもよい状況です。また、WHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)ではHTMLにおける新たなAPI、例えばビデオ会議用のAPIについて検討するための作業が行われていますが、これはHTML 5とは別扱いとなっています。

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