6.悪い面ばかり見る
同様に、あなたは水面を歩く人間を見て、「なんて詐欺だ!あいつは泳げないのか!?」という反応をするタイプだろうか。この項目にも、5番目の項目と同じ議論が適用される。
7.間違った評価尺度を使う
古いDilbertのマンガで、上司が部下に、自分のプログラムの中に見つけたバグの数によって、ボーナスを出すと言っているものがある。このマンガの最後のコマで、Wallyは「おれは午後から新車のミニバンを書くぞ!」と言っている。誤った尺度を用いれば、誤った結果が生まれるかも知れない。さらに悪いことに、望ましい振る舞いを抑制してしまう可能性もある。
デパートを経営しているところを想像しよう。ある日、家庭用品売り場がセールをすることを決め、すべての品物の価格を下げ、仕入れ価格よりも安くしてしまった。その結果、多くの人がその店を訪れ、家庭用品だけではなく他の売り場でも買い物をした。家庭用品売り場の試みによって、デパート全体としては大きな売上と利益を得ることができた。
もし単純に売り場ごとの利益と損失を見ていけば、家庭用品売り場では大きな損失が生じている。しかし、この売り場に罰を与えるのは賢いことではない。何を評価するかは、よく考える必要がある。
8.成果を認めることをしない
よい仕事をすれば、それを認めて欲しいと思うものだ。もちろん、彼らは給料が増えることは望ましいと思うだろう。しかし、単に感謝したり、公の場で誰かがよい仕事をしたと認めるだけでも、驚くほど効果が出る。逆に、成果を認めることをしなければ、将来同じ努力をしようという気持ちは萎えてしまうかも知れない。
9.細かく管理する
スタッフや部下のやることなすこと、すべてを監督していれば、相手を信頼していないと大声で叫んでいるのに等しい。すべてをチェックしたり、すべてを自分でやろうとすれば、部下は成長できない。より重要なことは、相手を信頼していないことが明白になってしまうことだ。従って、本当に深刻な状況になっているのでない限り、部下に学ばせ、必要なら失敗させる必要がある。彼らは何がベストかを学び、上司を評価するようになるだろう。
10.怒る
もし上司が小さなことでいちいち激怒していたら、部下は悪いニュースを持って行くことを嫌がるようになるだろう。起きてしまったことを問題にするよりも、状況をどう解決するかに集中するようにした方がよい。これは、失敗について話してはならないという意味ではない。むしろ、状況に敏感になるべきだということであり、いつ話し、いつ黙っていた方がよいかを知るべきだということだ。冷静さを維持していれば、それだけ部下が高い士気を保てる可能性は高くなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ