ジャストシステム、ファイルサーバの利用状況を可視化して管理を容易にする新製品

柴田克己(編集部)

2010-05-20 21:09

 ジャストシステムは5月20日、企業内で使われているファイルサーバの利用状況を可視化し、ファイルを整理することにより、ファイルサーバの肥大化対策と情報の品質向上を行えるファイルサーバ活用システム「GDMS(Green Document Management System)」を発表した。6月25日に発売する。

 GDMSでは、Windowsベースのファイルサーバ(NTFS)に保存されているファイルの情報を可視化し、長期間アクセスされていないファイルや内容が重複しているファイル、ファイル名が類似しているバージョン違いのファイル等を検出できる。ウェブベースのユーザーインターフェースを利用して、ユーザーやシステム管理者は不要なファイルの削除、またはバックアップ領域への移動といった操作が行える。また、親フォルダと異なるアクセス権が設定されたフォルダやファイルをチェックしたり、ファイル名に「社外秘」「機密」などの言葉が含まれるファイルを自動的に検出したりすることで、機密情報や重要文書の適切な管理を支援するという。

 GDMSで可視化できる情報は、ファイルサーバ領域の利用状況、領域内のファイルの属性、所有者情報、文書の蓄積傾向、参照傾向など。例えば、ファイルサーバの残り容量があらかじめ設定しておいた割合を割り込んだ場合にメールなどでアラートを出すといったことが可能だ。また、一定期間使われていないファイルや同内容のファイルの一覧表示なども可能となっている。

 同社ではGDMSを利用することにより、ファイルサーバで管理する文書量の肥大化対策に加え、情報ライフサイクル管理(ILM)、コンプライアンス対応、より高度なコンテンツ管理システムやナレッジマネジメントシステムによる情報共有への移行を検討している企業での共有情報の品質向上に寄与できるとしている。

 今後リリースされるバージョンでは、ファイルの内容に応じたメタデータの付与や、IBM Lotus Notes/DominoおよびMicrosoft SharePoint Serverなどとの連携、同社の企業内検索システム「ConceptBaseシリーズ」との連携による検索精度の向上といった機能を追加する計画という。

 GDMSは、Windows Server 2003 R2 SP2以降、およびWindows Server 2008で動作する。価格はオープンプライスだが、1サーバ(管理対象ファイルサーバ数は無制限で容量10テラバイトまで)あたり約300万円と想定される。

GDMS GDMSを使うと、ファイルサーバ領域の利用状況や保存されている各文書の活用状況などを一元的に把握できる

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