ZDNet Japan: 基調講演では14万ライセンスといった規模のデスクトップ仮想化案件があったと話していた。多くの企業が新規投資を中止したり、凍結しているなかで、なぜこれほど売れたのか。その理由を、どう分析しているか?
Templeton氏: 今ITに投資をしている会社は戦略的なのだ。企業の成長を実現するテクノロジとしてデスクトップ仮想化を見ているのだと思う。デスクトップ仮想化によって、ビジネスとITにかかわるコストを減らすことができるのだから。
戦略的な視点を開いて、新しい市場で事業を展開する――デスクトップ仮想化はそれを簡単にやってのける。そうした思想を持ち、かつ財務に余裕のある企業が、こうした新しいテクノロジに投資をしているようだ。
我々がいるIT業界だけでなく、顧客もまた先端のテクノロジが競争優位性をもたらすことをよく理解している。
Citrixは本当にインフラに留まるのか?
以上がTempleton氏へのインタビューのすべてだ。同社はクラウドのインフラにとどまるという。
しかし、Templeton氏は基調講演で3つの分野に注力することを表明しており、その冒頭に掲げたのが「Virtual Meeting」なのだ。そう、同社はオンラインビデオ会議サービスの「GoToMeeting」に代表されるSaaS事業を推進している。
2010年第1四半期のオンラインサービス部門の売上は全体の20.5%。これまでのGoToMeeting、GoToMyPC、GoToAssistに加え、最近オンライントレーニングの「GoToTraining」と、IT管理SaaS「GoToManage」も追加した。