XenDesktopとXenAppで“ワークシフト”を実現
今回のSynergyでは、デスクトップ環境の安全なモバイル利用を実現する新技術「Citrix“Safe Zone”technology」が発表されている。この新技術をCitrix Receiverにプラグインすることで、いつ、どこで、どんなデバイスを利用していても、すべてのデータを自動的に暗号化することができる。またXenDesktopは、過去2四半期で150万ライセンスが販売されたことも発表された。
「モバイル環境での情報やアプリケーションの利用にはリスクが伴う」とLabana氏。たとえばノートPCを紛失することで、ノートPC上に保存されていた機密データが漏えいしてしまう危険性がある。Labana氏は、Citrixの仮想化ソリューションによってデータやアプリケーションのすべてをサーバ側で集中管理することが可能としている。仮想化されたデスクトップ環境では、画面イメージが表示されるだけなので、機密データが漏えいするリスクも排除できる。
Labana氏は、「VDIを導入することが目的ではなく、VDIを導入して何を実現するのかが重要だ。われわれが提供する仮想化ソリューションにより、外出先でも、どんなデバイスからでも、オフィスと同じ環境を安全に利用できることができる。これこそが、われわれが目指すデスクトップ仮想化の最大のメリットだ」と話している。
「ビジネスの価値は、インフラから“データ”や“人”に移行している。今後は、いかに“人”中心のコンピューティング環境を実現できるかが最大の鍵となる。仮想化による“ワークシフト”は、利用者に大きな力を与えることができる。そのためには、デスクトップの仮想化は、VDIだけでは実現できないという我々のビジョンを理解してもらうための啓蒙を今後も続けていくことが重要となる」(Labana氏)