編集部からのお知らせ
Topic 本人認証の重要性
宇宙ビジネスの記事まとめダウンロード

クラウドコンピューティングと経済の真の関係--ITコスト削減より重要なこと

文:James Urquhart(Special to CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル

2010-06-30 12:00

 クラウドコンピューティングモデルに関して、ITベンダーや「専門家」がよく言うことの1つは、ここ何年かの経済危機によって、IT運用コストの節約のためにクラウドを利用する企業が増えている、ということだ。非常に多くの人が、以下のような見解を述べている。

提供:CC Bohman 提供:CC Bohman

 クラウドコンピューティング、あるいはSaaSへ移行する動きは、経済危機の間に加速した。

次のような見解もある。

 現在、クラウドコンピューティングへの注目が高まっているという事実は、偶然とは思えない。PicanolのITマネージャーであるTommy Van Roye氏は、「経済危機がクラウドコンピューティングの採用を促しているのは明白だ」と説明している。

 こうした見解の根底にあるのは、「予算の縮小によって、あらゆる企業がクラウドコンピューティングの可能性に目を向けるようになった」という考えのようだ。これは、「ITはどういうわけか、クラウドモデルで運用した方が安くなる」ということを示唆しているように思える。

 確かに、この理論が当てはまる場合もあるだろう。しかし筆者は、不況が原因でクラウドへの関心が高まっているという考えは的外れだと思う。企業がクラウドの検討を始めている理由は、究極的には新興企業がクラウドを採用する理由と全く同じだ。すなわち、キャッシュフローである。キャッシュフローと、より流動的な「従量課金制」モデルが実現する俊敏性だ。

 筆者の見解では、クラウドの普及と同時期に景気が回復しているという事実は単なる偶然にすぎない。

 考えてみれば当然のことだが、IT組織がどれだけの財源を持っていようと、親会社や業界にどれだけ成長の見込みがあろうと、IT組織が抱えている問題は、予算とは何の関係もない問題であり、資本集約型モデルと大いに関係のある問題だ。

 従来のITでは、アプリケーションを構築または購入(ほとんどの場合、何らかのライセンス料を前払いする必要がある)した後、そのアプリケーションを実行するインフラストラクチャを購入する。その後、そのアプリケーションのトータルコストの大部分を前金で支払う。その投資の効果を得られるかどうかは、すべてそのアプリケーションの成否次第ということになる。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    なぜ、2021年にすべてのマーケターが「行動経済学」を学ばねばならないのか?

  2. セキュリティ

    SIEMとEDRが担うべき正しい役割とは?企業のセキュリティ部門が認識しておくべき適切なツールの条件

  3. クラウドコンピューティング

    デザインシンキングによるAIと課題のマッチング!現場視点による真のデジタル改善実現へ

  4. 経営

    なぜ成長企業の経営者はバックオフィス効率化に取り組むのか?生産性を高めるための重要な仕組み

  5. 仮想化

    Microsoft 365を利用する企業が見逃す広大なホワイトスペースとは?

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]