富士通と富士通システムソリューションズ(Fsol)は6月14日、新日石インフォテクノと共同で、ENEOSセルテックにおける家庭用燃料電池「エネファーム」の生産管理を支援する「統合生産管理システム」を構築したと発表した。同システムは、ENEOSセルテックにおいて、エネファーム生産ラインのICT基盤として本稼働を開始している。
ENEOSセルテックのエネファームは、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの愛称。都市ガスやLPガスなどから、燃料となる水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電するシステムで、発電時の排熱を給湯に利用する。今回、3社が共同で開発した新たなエネファームの生産管理システムには、Fsolの組立製造業向け生産管理ソリューション「WebSERVE smart ハイブリッド生産」を採用している。生産計画、手配管理、在庫管理、生産管理、購買管理などの製造業における必須機能に加え、業務の自動化、効率化、情報連携、一元化といった組立製造業固有のノウハウを凝縮した機能を活用することで、4カ月の短期間で構築を行ったとしている。
また、WebSERVE smart ハイブリッド生産のもつSOA(Service Oriented Architecture)技術により、既存の製品開発、設計システムとの連携、業務や運用の変更に伴うシステム変更、および、将来の事業拡大を見据えた段階的な拡張を行える柔軟性の高いシステムを構築したとしている。