日本IBMは6月14日、同社が提唱する次世代PLM(プロダクトライフサイクル管理)「スマートなモノづくり」を実現するための新戦略を発表した。8月1日付けで日本アイ・ビー・エム・サービス(ISC-J)に日本アイビーエム・アプリケーション・ソリューションを統合し、ISC-J内に「日本IBM PLMサービス・コンピテンシー・センター」を設立。PLM分野でコンサルティングからシステム開発、保守、運用までの一貫したサービスを提供する。
日本IBM PLMサービス・コンピテンシー・センターは、大和(神奈川県)、名古屋、神戸の3個所に設置され、米IBMの東アジアの拠点として、顧客のPLM分野におけるグローバル化を支援する。PLMの豊富な経験と実績を持つISC-Jの人材により、3次元設計プロセス改革や設計と開発、そして市場から集まる膨大なデジタルデータの戦略的活用、最上流からのコスト管理やプロセス改革の実装、経営者に見える開発マネジメント改革など、製品ライフサイクル全体の最適化を実現するソリューションを提供する。
日本IBMの専務執行役員 グローバル・ビジネス・サービス事業 戦略・市場開発担当のPeter Kirby氏は、「グローバルなモノづくりにおいて、製品開発における変化や製造における変化、またスキルに基づく変化に柔軟に対応できなければならない。そのためにはパートナー企業を含めたビジネスプロセス全体の最適化や新しい収益モデルの実現、業種および業態を超えた協業など、モノづくりのやり方を変革することが必要になる。これこそが、スマートなモノづくりだ」と話す。
スマートなモノづくりの実現に向け日本IBMでは、モノづくりのライフサイクルに関連する、すべてのプロセスや情報を統合するアーキテクチャ「PDIF」(Product Development Integration Framework)を提供する。