モノづくりのアーキテクチャ「PDIF」とは?
SOAの容易な導入を可能にするIBMのアプローチ「スマートSOA」とコラボラティブなチーム開発を可能にするテクノロジープラットフォーム「IBM Jazz」を基盤としたPDIFを使用することで、PLMを構成する機能をサービスとして組み合わせることが可能。ビジネス環境の変化はもちろん、設計変更や工程変更などに迅速に対応することができるほか、迅速な製品の市場投入やコスト削減、品質向上に即応できるPLM環境を実現できる。
日本IBMのグローバル・ビジネス・サービス事業 コンサルティング&システムインテグレーション統括 インダストリアルパートナーの安藤充氏は、「スマートなモノづくりには、製品をスマートに設計し(Smart Engineering)、スマートに製品を製造(Smart Product)、製品の受注からリサイクルまでのライフサイクルをスマートに管理(Smart Lifecycle)することはもちろん、消費者がスマートに製品を使う(Smartな使い方)ための情報提供が必要。グローバルな“情報と資源”の一気通貫と最適化が重要であり、そのためのアーキテクチャがPDIFとなる」と言う。
また、日本アイビーエム・アプリケーション・ソリューション社長の徳永憲一氏は、「これまでの日本IBMのPLMサービス事業は、コンサルティングや設計、部品表、3D設計、開発プロセスなどを、別々の事業部で実現していた。しかし、モノづくりのやり方が変化している現在、サービスを提供する我々のやり方や体制も変化させていかなければならない。スマートなモノづくりにより、PLMからサプライチェーン管理(SCM)、ERP、人事管理システム(HCM)へとつながる統合的なPLMを、業種と業態を越えて、ひとつの事業部で提供することが可能になる」と話している。