日本IBM、グループ再編でPLM戦略を強化--“スマートなモノづくり”を目指す - (page 2)

山下竜大

2010-06-14 19:38

モノづくりのアーキテクチャ「PDIF」とは?

 SOAの容易な導入を可能にするIBMのアプローチ「スマートSOA」とコラボラティブなチーム開発を可能にするテクノロジープラットフォーム「IBM Jazz」を基盤としたPDIFを使用することで、PLMを構成する機能をサービスとして組み合わせることが可能。ビジネス環境の変化はもちろん、設計変更や工程変更などに迅速に対応することができるほか、迅速な製品の市場投入やコスト削減、品質向上に即応できるPLM環境を実現できる。

モノづくりのプロセスや情報を統合するアーキテクチャ「PDIF」(クリックで拡大画像を表示) モノづくりのプロセスや情報を統合するアーキテクチャ「PDIF」(クリックで拡大画像を表示)
安藤充氏 安藤充氏

 日本IBMのグローバル・ビジネス・サービス事業 コンサルティング&システムインテグレーション統括 インダストリアルパートナーの安藤充氏は、「スマートなモノづくりには、製品をスマートに設計し(Smart Engineering)、スマートに製品を製造(Smart Product)、製品の受注からリサイクルまでのライフサイクルをスマートに管理(Smart Lifecycle)することはもちろん、消費者がスマートに製品を使う(Smartな使い方)ための情報提供が必要。グローバルな“情報と資源”の一気通貫と最適化が重要であり、そのためのアーキテクチャがPDIFとなる」と言う。

徳永憲一氏 徳永憲一氏

 また、日本アイビーエム・アプリケーション・ソリューション社長の徳永憲一氏は、「これまでの日本IBMのPLMサービス事業は、コンサルティングや設計、部品表、3D設計、開発プロセスなどを、別々の事業部で実現していた。しかし、モノづくりのやり方が変化している現在、サービスを提供する我々のやり方や体制も変化させていかなければならない。スマートなモノづくりにより、PLMからサプライチェーン管理(SCM)、ERP、人事管理システム(HCM)へとつながる統合的なPLMを、業種と業態を越えて、ひとつの事業部で提供することが可能になる」と話している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    初心者にも優しく解説!ゼロトラストネットワークアクセスのメリットと効果的な導入法

  2. ビジネスアプリケーション

    改めて知っておきたい、生成AI活用が期待される業務と3つのリスク

  3. セキュリティ

    「iPhone」の業務活用を促進!セキュリティ対策で必ず押さえておきたいポイントとは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Google が推奨する生成 AI のスタートアップガイド、 AI を活用して市場投入への時間を短縮

  5. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]