SkeedCastは分散ストレージとして発展する
「シンプルで、より安く、より安全に」というのがSkeedCast 2の目標だという。P2P型のため、自らサーバを用意しなくてもノードを借りることで配信コストが下げられる。Winnyでは流通状況を把握することが難しかったため、ロギングでトレーサビリティを強化もしている。
「P2Pのメリットは負荷分散ができること」と金子氏。コンテンツは配信当初にピークが来て、また一過性のピークが来ることもある。SkeedCastではそのピークに柔軟に対応できるのがメリットで、ピーク時を想定したサーバの設置は不要になる。サーバを用意しなくても、ノードを借りることで配信コストが下げられるわけだ。
金子氏は、「Winnyの経験から、有用なノードが1つあればいい」という認識を示し、SkeedCast 2ではサーバを用意してP2Pとのハイブリッドにすることで、安定した配信を可能にしている。
SkeedCast 2は数万単位のノード数になるような配信を得意とするサービスであり、ダウンロード型のサービスに適しているという。
金子氏は今、「ストレージに注目している」という。SkeedCastは「分散ストレージとして発展する」と見ており、P2Pという巨大なキャッシュシステムをいかに使っていくか、という点を検討しているという。