Linux使用時におけるハードウェア関連の問題を避ける10の方法 - (page 3)

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2010-06-24 07:30

#7:無線ネットワークに接続できない場合、オープンネットワークを使ってみる

 筆者は、無線カードがOSに認識されているにもかかわらず動作しないという状況を何度か経験している。ネットワークへの接続を何度試みても、うまく行かないのである。こういった状況が発生した場合、筆者は(アクセス可能であれば)無線アクセスポイントのセキュリティレベルを一時的に下げたうえで、接続可否をチェックしてみるようにしている。接続できた場合、問題は暗号化周りにあると考えられる。そういった場合、他の無線マネージャを使用することで解決できる場合もある。Wicdを使い、再び暗号化を行うよう設定したアクセスポイントに接続できるかどうかを試してみるのがよいだろう。

#8:xorg.confファイルを削除する

 新しいディストリビューション(特にUbuntu 9.04以降)では、X Window周りが大きく変更されている。ビデオの設定を行うためにxorg.confをいろいろといじる必要はない。設定ファイルをあらかじめ設定しておく必要のないシステムが、新たに導入されているわけである。X Windowに何か問題が発生し、ターミナルでしかログインできない場合、xorg.confファイルのバックアップを作成したうえで、オリジナルのxorg.confファイルを削除してほしい。こういった処置を施した後、X Windowを再起動(あるいはマシンを再起動)すれば、X Windowが正常に動作するようになっているはずだ。これでもだめな場合、ビデオドライバがおかしくなっている可能性が最も高いだろう。

#9:コマンドを学ぶ

 トラブルシューティングを行う際に役立つコマンドラインツールが数多く提供されている。例えば、「xinput」コマンドは入力機器の問題を解決する際に役に立つはずだ。「xinput list」コマンドを発行すると、カーネルに認識されている入力機器の一覧が表示される。また、ハードウェア自体にツールが用意されていることもある。Wacomのタブレットがその良い例だ。こういったハードウェアのドライバをインストールする際には、wacdumpといったトラブルシューティングツールが同時にインストールされることも多いはずだ。また、NVIDIAのプロプライエタリなドライバを使用する場合、nvidia-configツール(このツールには素晴らしいGUIが備わっている)を活用することができる。このツールは、ビデオハードウェアの高度な機能の設定を行う場合に重宝するはずだ。

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