Mozillaが米国時間6月26日、ウェブブラウザ「Firefox」のマイナーアップデートを実施した。このアップデートは、22日に実装されたプラグインクラッシュからの保護機能に微調整を加えるものだ。Windows版およびLinux版の「Firefox 3.6.6」では、応答しなくなったプラグインをプラグイン保護モジュールが終了させるまでの待機時間が長くなっている。
MozillaのエバンジェリストであるMike Beltzner氏が26日に投稿したブログ記事によると、「Firefox 3.6.4」は100万人近いユーザーによるベータテストを経てリリースされたものの、一部のユーザー、とりわけ古いコンピュータでゲームをするユーザーから不満の声が聞かれ始めたという。バージョン3.6.4のクラッシュ防止機能では、プラグインを終了させるまでの待機時間が10秒しかなかったが、今回のアップデートで45秒に延長された。
Mac版のFirefoxもバージョン3.6.6にアップデートされたが、その理由ははっきりしない。プラグインの別プロセス化(out-of-process plug-ins:OOPP)によるクラッシュ防止機能は、Mac版のFirefoxにはまだ実装されていない。また、一部のユーザーからは、「Norton」と「Skype」に関連するクラッシュが報告されているほか、Firefox 3.6.4のベータ版を使用していたユーザーの一部からは、3.6.6のアップデートが手動でしかインストールできないとの声が上がっている。
Mozillaにコメントを求めたが、現時点では回答を得られていない。
Firefox 3.6.6のリリースノートは、Mozillaのウェブサイトで参照できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。