#6:どのようにしてゲームマスターを買収するか?
テーブルトークRPGの世界には、ゲームマスターに炭酸飲料やピザといった嗜好品を差し出すことで、自身のキャラクターを有利に扱ってもらうという伝統あるしきたりがある。応募者はこういった手法に馴染んでいるだけではなく、それに秀でていなければならない。一方、こういった手法について知らない(さらに悪いことには、「ゲームマスター」が何なのかすら知らない)応募者は、当然ながら採用するべきではない。また、この手法について知ってはいるものの、不正行為やゴマすりと見なしている応募者にも注意してほしい。詰まるところ、この手の人物に、(あなたのような)裏工作をするタイプの人間の「面倒を見させよう」としても、反発される可能性があるわけだ。そういったことを望んではいないだろう?
#7:初期のIntel Pentium CPUはどういったことで有名か?
この質問に対する正しい答え(「浮動小数点除算命令のバグ」)や、IT業界におけるその他の顕著な失敗について知らない応募者は信頼するに足らないと言えるだろう。この種の質問にはさまざまなバリエーションがある。こういった質問には、失敗を忘れることがないという人間の性質と、雑学的知識の獲得に向けたギークのこだわりを盛り込むことになる。またこういった質問によって、応募者の犯した過ちも後々まで(おそらく何十年間も)忘れてもらえないということを彼らに再認識させることになる。
#8:「真のプログラマー」とは?
ソフトウェア開発業界には「真のプログラマー」(英文)という伝説がある。素手でライオンを倒したり、1マイルをたった2分で駆け抜けることのできる「真の漢(おとこ)」が語り草となっているように、「真のプログラマー」神話はソフトウェア開発業界において、物差しとして用いるには偉大すぎる逸話として語り継がれている。「メルのストーリー」(英文)で有名なメル(ソフトウェア開発業界におけるチャック・ノリス(訳注:往年のアクション俳優)とでも言うべき人物)を引き合いに出すことなく「真のプログラマー」について語ろうとするような応募者を採用し、あなたのプロジェクトの一員にすることの是非については、よく考えるべきである!