NTTデータとクニエ、OSSの運用管理ソフト「Hinemos」によるSAP製品の統合監視ソリューションを提供開始

ZDNet Japan Staff

2010-07-05 19:43

 NTTデータと、NTTデータグループのコンサルティング会社であるクニエは7月5日、NTTデータが開発・公開しているオープンソース統合運用管理ソフトウェア「Hinemos(ヒネモス)」を活用したSAP製品群の統合監視ソリューションの提供を開始すると発表した。

 Hinemosは、NTTデータが公開しているオープンソースのシステム統合運用管理ソフトウェア。クニエは、SAPの製品群に対する稼働監視、性能監視をHinemosで実現する独自のフレームワークの開発を行っている。

 このフレームワークにより、SAP製品を利用している企業は、SAP製品を含むアプリケーションレイヤから、ハードウェア、ネットワーク、その他汎用ソフトウェアまでを対象とした、システム全体の統合監視を行える。また、システム運用管理に関わるライセンスコスト、保守コストをはじめとするITコストの大幅な削減を実現できるとする。クニエの試算では、監視管理にHinemosを利用することで、従来の製品を利用する場合と比較して、5年間のTCOが76%削減できるケースもあるとしている。

 クニエは、SAPチャネルパートナーとして、今後SAP製品を利用している企業のIT環境に対し、Hinemosの活用を進めることで、顧客企業のTCOの最適化を進めていくという。また、NTTデータでは、複雑化を増すシステム運用管理において、基盤レイヤのみならず業務サービスレイヤまでを含めたトータルな運用管理ソリューションを、Hinemosパートナー企業と共に充実させていくとともに、Hinemosの開発元として、Hinemosの機能拡充と、サポートの提供を継続していくとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]