#5:Nautilusアクションを作成する
ファイルを右クリックして何らかのアクションを行わせることができれば、デスクトップはより使いやすいものとなるはずだ。GNOMEデスクトップの標準ファイルマネージャであるNautilusには、Nautilus Actions Configurationというあまり知られていないツールが搭載されている。このツールは[System]−[Preferences]−[Nautilus Actions Configuration]から起動することができる。このウィンドウを用いることで、自らのアクションを作り出し、右クリックで表示されるNautilusのコンテキストメニューに該当アクションを追加することが可能になる。なお、この作業を行う際には、ActionとCommand、Folders、Conditions、Advanced Conditionsという5つのタブに情報を設定する必要がある。また、このツールは他のアプリケーションで作成したアクションをインポートすることもできる。このため例えば、Thunderbirdを用いたmailtoアクションを作成したくなったと考えてほしい。こういったことを実現するのは簡単だ。唯一難しい作業はコマンドである。この場合、コマンドセクション(Commandタブ)に以下のような指定を記述することになる。
Path: /usr/bin/thunderbird Parameters: -compose 'attachment=file://%f'
残りのオプションを指定するのはさほど難しくないだろう。この後、「killall nautilus」というコマンドを発行してNautilusを再起動すれば、mailtoを含むメニューエントリが右クリックで表示されるようになっているはずだ。
パワーアップする
ここで紹介したティップスは、Ubuntuデスクトップが提供している機能(一部の機能はUbuntuサーバでも利用可能である)の一例でしかない。Ubuntuはユーザーフレンドリーでありながら、パワフルな機能を実現したOSなのである。今後もこういったパワフルなティップスを紹介していく予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。