桑沢学園が運営する東京造形大学は、米SonicWALL製の次世代リアルタイムUTM(統合脅威管理製品)「SonicWALL Network Security Appliance (SonicWALL NSA)」を導入した。製品提供はマクニカネットワークスが行った。
東京造形大学では、キャンパス内のネットワーク環境を整備するとともに、その都度、必要なセキュリティ対策を実施してきたため、ネットワークのトポロジが複雑化するなど、セキュリティ製品の管理・運用コストの増大が大きな課題となっていたという。そこで、冗長構成をとった場合でも、UTM機能にかかるライセンスが1台分となる「SonicWALL NSA」の導入を決定したという。現在、同大学の2000名を超える学生と教職員が利用している。
SonicWALL NSAは、ファイアウォール、VPN、ゲートウェイアンチウィルス、アンチスパイウェア、IPS、コンテンツフィルタリング、アンチスパム機能を1台のアプライアンスとして統合したリアルタイムUTM。専用アプライアンスであるため、ソフトウェアベースのアンチウィルス製品に比べ、シンプルな運用が可能という。スキャンできるファイルサイズに制限がないため、造形大学という特性上必須となる、イラストや写真などの大容量データの送受信も問題なく行えるとする。
また同校では、SonicWALL NSAの導入を機に、無線LAN環境のアンチウィルス対策も強化。無線LANのネットワークをSonicWALL NSAの独立したポートに接続することで、ネットワークを切り離したまま、ウイルスのスキャンができる環境を実現した。
東京造形大学では、SonicWALL NSAの導入により、既存のUTM機能とアンチウィルス製品にかかっていた運用管理コストを40%削減できたという。さらに、ネットワークのトポロジが簡素化されたことによって運用管理の負荷が軽減されたとしている。