レッドハット、仮想化基盤のRHEV 2.2を発表--デスクトップ仮想化に対応

富永恭子(ロビンソン)

2010-07-28 19:29

 レッドハットは7月28日、仮想化基盤ソフトウェア「Red Hat Enterprise Virtualization 2.2」(RHEV 2.2)の提供を発表した。

 RHEV 2.2では、サーバ仮想化のための「Red Hat Enterprise Virtualization for Servers」に、新しくデスクトップ仮想化のための「Red Hat Enterprise Virtualization for Desktops」が加わった。これにより、ひとつのプラットフォームでサーバからデスクトップまで、企業のコンピュータ資源をトータルに仮想化することが可能になったとしている。

 Red Hat Enterprise Virtualization for Serversでは、VMwareの仮想マシン、またはRed Hat Enterprise Linuxに内蔵されたXenの仮想マシンを変換して取り込み、利用することが可能。多くのベンダーがサポートするOVFフォーマットによるインポートとエクスポートにも対応する。また、GUIベースの管理ソフトウェア「Red Hat Enterprise Virtualization Manager for Servers」が、同リリースからWindows Server 2008 R2に対応している。

 Red Hat Enterprise Virtualization for Desktopsでは、Windows XP、Windows 7、Red Hat Enterprise Linuxを仮想化し、ブラウザまたはシンクライアントから利用することが可能。専用プロトコル「SPICE」による高速な表示と動作、高解像度表示や複数モニターの使用、双方向マルチメディアへの対応、USB 2.0デバイスの利用など、従来のデスクトップに近い使い勝手が特徴だという。また、管理ソフトによる集中管理により、迅速なプロビジョニング、ライブマイグレーション、負荷分散など、デスクトップ仮想で高いSLAを実現するとしている。

 Red Hat Enterprise Virtualization for Serversのサブスクリプションには、テクニカルサポート、製品アップグレード、修正プログラムなどが含まれ、価格は1ソケットあたり6万8000円(税別)から。Red Hat Enterprise Virtualization for Desktopsは、その追加オプションとして、同時接続25ユーザーあたり4万9000円(税別)からとなる。

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