#4:セキュリティの構成ウィザード
セキュリティの構成ウィザード(SCW)は、サーバの攻撃対象領域を最小化するためのツールである(図D)。このツールはサーバの設定を分析し、セキュリティを強化するための設定変更を推奨してくれる。SCWはWindows Server 2008とWindows Server 2008 R2に搭載されており、Windows Server 2003用のSCWについてもこのページからダウンロードすることができる。
#5:ADSI Edit
ADSI Edit(図E)も、筆者のお気に入りのツールである。ADSI Editを使用することで、Active Directoryデータベースを手作業で編集することが可能になる。ADSI Editについて尋ねられた場合、筆者は常にレジストリエディタのようなものだと答えるようにしている。レジストリエディタを使用することで、システム内のさまざまな設定パラメータを手作業で変更できるものの、誤って変更するとWindowsを破壊してしまうことになる。ADSI Editについても同様のことが言えるためだ:このツールを使用することでActive Directoryデータベースを自由に操作できるものの、誤った操作を行うとActive Directoryデータベースを破壊してしまうことになるのである。
ADSI Editは、Exchange Serverを配備する際に活用することができる。Exchange Serverのパブリックフォルダは通常の方法による削除が不可能な場合もあり、こういった場合にADSI Editを使用することで、Exchange Serverの管理ツールが削除しなかったフォルダを削除できるのである。
#6:ドメインコントローラ診断ツール
ドメインコントローラはたいていの場合、極めて信頼性が高いものの、問題が発生することもある--特に、Active Directoryのレプリケーションまわりで問題が起こることが多い。Windows Serverに搭載されているドメインコントローラ診断ツール(DCDiag.exe)を使用することで、動作のおかしいドメインコントローラに対して一連の診断テストを実施することが可能になる(図F)。