#7:Microsoftファイルサーバー移行ウィザード
サーバのハードウェアは時代とともに進歩する。このため、古いファイルサーバを統合し、管理コストの削減を図る企業も出てきている。Microsoftファイルサーバー移行ツールキットに含まれているMicrosoftファイルサーバー移行ウィザード(図G)は、古いファイルサーバの内容をDFSルート下に統合するためのツールである。
#8:LDIF Directory Exchange
LDIF Directory Exchange(LDIFDE)ユーティリティ(図H)は、毎日使用する類のツールではない。しかし、筆者はこのツールのおかげで厄介な状況を何度か切り抜けることができたため、お気に入りのツールの1つとして採り上げることにした。LDIFDEはActive Directoryオブジェクトのインポートやエクスポートを行うためのコマンドラインツールである。ADSI Editの場合と同様、誤った操作を行うとActive Directoryが滅茶苦茶になってしまいかねないため、使用にあたっては細心の注意が必要である。とは言うものの、驚くほど多くのことが行える非常に便利なツールである。例えば、あるドメイン中のすべてのユーザーアカウントをエクスポートし、結果のテキストファイルを用いて他のドメイン中に同じユーザーアカウントを作成することができる。
LDIFDEユーティリティはWindows Serverに組み込まれている。アクセスするには、コマンドプロンプトウィンドウから「LDIFDE」コマンドを実行すればよい。実行するとこのコマンドのすべてのシンタックスとともに、利用可能なコマンドラインスイッチが表示されるはずだ。
#9:Server Core Configurator
ここまでで採り上げたツールはすべて、Microsoftによって提供されている。しかしここで、サードパーティー製のツールも紹介しておきたい。Server Core Configurator(図I)はGuy Teverovsky氏によって開発されたオープンソースのツールである。
Windows Server 2008のServer Coreをインストールする場合、インストール後に特定の作業を行わなければサーバを利用することができない。こういった作業を行うために、MicrosoftはPowerShellスクリプトを提供しているものの、コマンドラインからこういった初期設定作業を行うのは面倒である。Server Core Configuratorでは、こういった初期設定のためのシンプルなGUIが提供されており、これによってプロビジョニング作業を容易なものにすることができる。
#10:Microsoft Application Compatibility Manager
Microsoft Application Compatibility Manager(図J)はMicrosoft Application Compatibility Toolkitの一部である。このツールは、デスクトップPC上で稼働するアプリケーションを洗い出し、それらのアプリケーションが、移行を計画しているWindowsの新バージョンと互換性があるかどうかを判定することで、新バージョンへの移行を容易にしてくれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。