MS共同創設者P・アレン氏、アップルやグーグルらを提訴--特許侵害で

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:編集部

2010-08-28 10:54

 Microsoft共同創設者Paul Allen氏が米国時間8月27日、Apple、Google、Facebook、米Yahooを含む大手技術企業を相手に特許訴訟を起こした。

 Allen氏の会社であるInterval Licensingは、Allen氏がInterval Researchを率いていた当時に得た数件のインターネット関連技術の特許をApple、Google、Facebook、Yahooに加えて、AOL、eBay、Netflix、Office Depot、OfficeMax、Staplesが侵害したと、シアトルにあるワシントン州西地区米連邦地方裁判所に訴えた。

 Intervalは、「起訴状にある特許は、Interval Researchが1990年代に開発した基礎ウェブ技術に関するもので、大手電子商取引およびウェブ検索企業により侵害されていると考える」とプレスリリースで述べた。Allen氏の広報を担当するDavid Postman氏によると、Interval Researchに関連した特許で訴訟が起こされるのは初めてのことだという。

 Postman氏は、ライセンス供与に関する話し合いが被告側と訴訟前にあったかについてはコメントしなかったが、Intervalが特許を保有していることをすべての企業に通知していると述べた。今回の訴訟の対象となった企業は、各社の電子商取引および検索に関連した部分で被告となったとPostman氏は述べた。例えば、Intervalは、1998年の「Googleについて」ページの画面ショットを証拠として訴状で提示している。同ウェブページでは、Interval Research Corporationを外部協力会社として記載している。

 今回の訴訟には、Allen氏の以前の会社であるMicrosoftは含まれていない。同社は、米国で第3位の検索エンジンを運営し、現在ではYahooに検索技術を提供している。Postman氏は、訴訟戦略について話をするつもりはないとしながらも、これら特許についてIntervalは必ずしもやるべきことすべてを終えたわけではないと述べた。このことより、被告企業が今後増える可能性はある。

 AppleとGoogleの関係者にコメントを求めたが、すぐに回答を得られなかった。一方、Facebook広報担当者Andrew Noyes氏は、「今回の訴訟はまったく根拠がないと考えており、徹底抗戦するつもりだ」と述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. クラウドコンピューティング

    Snowflakeを例に徹底解説!迅速&柔軟な企業経営に欠かせない、データ統合基盤活用のポイント

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]