インターネットイニシアティブ(IIJ)は9月7日、東京証券取引所(東証)の社内システムにクラウド型ウェブセキュリティ対策「IIJセキュアWebゲートウェイサービス」を提供したと発表した。今回の提供では、引き合いから運用開始までを約2カ月間の短期間で行ったという。
東証では、これまで自社において構築・運用をしていたウェブフィルタリング機能について、2010年7月19日から同サービスの利用に切り替えたという。IIJは、IIJセキュアWebゲートウェイサービスの基本機能である「ウェブフィルタリング」「アンチウイルス」「ログ保管/ダウンロード」に加え、オプション機能として「バイパスオプション」「認証サーバ連携オプション」「SSL検査オプション」の合計6機能を約1000アカウント分提供したとしている。
同サービスでは、IIJのセキュリティ専門エンジニアが、24時間365日体制でクラウド上に構築したサービスホストの監視および運用を実施する。これにより、東証の情報システム部門では、これまで自社で行ってきたウェブフィルタリングシステムのメンテナンス作業にかかる運用負荷を大幅に軽減できたという。また、クラウド型サービスを採用したことにより、想定外のサーバの増設や陳腐化などの資産リスクを負うことなく、最新のセキュリティ機能の導入を実現できているとする。