Mac OS X Server(Snow Leopard)について知っておくべき10のこと - (page 3)

文:Erik Eckel (Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2010-09-16 08:00

#8:クラスタリングのサポート

 最先端の分散コンピューティング能力を必要とする組織は、Snow Leopard Serverを用いることで自らのネットワーク能力を強化することができる。Mac OS XとMac OS X Serverに含まれているAppleのXgridテクノロジによって、さまざまな種類のMacデスクトップやワークステーション、サーバからスーパーコンピュータに接続できるようになる。なお、Xgridのクラスタに追加するうえで、システムが同じ場所に設置されている必要はない。XgridのAdminインターフェースによって、管理者は簡潔なコンソールを使って、驚くほどパワフルなクラスタを設定できるようになる。例を挙げると、TechRepublicの生まれ故郷であるケンタッキー州では、世界最大級のXgridが稼働しており、ガン治療法の研究に使用されている。

#9:優秀なウェブインフラ

 組織がチームの共同作業を支援するためのウェブサイトを構築、保守する(Wiki Server 2)、あるいはウェブページやウェブアプリケーションのホスティングを行う(Apacheとの統合)、ウェブ上でのオーディオやビデオプログラミングの作成、配信を行う(Podcast Producer 2)かどうかにかかわらず、Snow Leopard Serverは1歩先を行くネットワークOSとなっている。多くのネットワークOSがコンテンツのホスティングだけを行っている一方で、Mac OS X Serverにはコンテンツの作成から公開までのワークフローを単一の効率的なプロセスとして支援する機能が含まれている。

#10:手頃なシステム要求

 Snow Leopard Serverはスーパーコンピュータレベルの可能性を秘めているにもかかわらず、必要であればMacのデスクトップにもインストールすることができる。小規模な組織では、単一のIntelプロセッサに、空き容量が10Gバイトのハードディスクと、2GバイトのRAMを搭載したMac上でプラットフォームを稼働させることもできる。8コアのXeonに48GバイトのRAMと、2テラバイトのドライブ3台を搭載したXserveシステムが製品として販売されている一方で、同じプラットフォームをMac mini上でも実行することが一部の環境において可能となっているのだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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