#8:デスクトップPCの攻撃対象領域を小さくすることができる
ターミナルサービスを用いて、アプリケーションやデスクトップセッションのホスティングを行うことで、アプリケーションを個々のデスクトップPC上にインストールしておく必要がなくなる。このため、企業内に配備されているデスクトップPCの攻撃対象領域を小さくすることができる。たいていの場合、デスクトップPCに必要とされるものは、OSと、何らかのウイルス対策ソフトウェア、ターミナルサービスのクライアントだけとなる。こういったもの以外はサーバ上で稼働させることができるというわけだ。
#9:デスクトップPCのプロビジョニングが容易になる
ターミナルサービスの採用によって、デスクトップPCの設定を最低限で済ませることができるようになる。つまり、デスクトップPCのプロビジョニング作業が格段に容易になるわけだ。また、イメージファイルのサイズが小さくなるため、配備をより迅速に行えるようになるうえ、(デスクトップPCレベルでの)アプリケーションの互換性テストという問題も消えてなくなることになる。
#10:デスクトップ管理ソフトウェアを使わなくても済むようになる可能性がある
筆者は、ターミナルサービスの導入後、デスクトップ管理ソフトウェアを使用しなくなったという企業を少なくとも1社知っている。その企業は、社内にあるすべてのハードウェアとソフトウェアの一元管理を主な目的としてデスクトップ管理ソフトウェアを購入していた。そのソフトウェアのベンダーからは1年毎の保守契約締結を求められていたため、デスクトップPC上のソフトウェアを使い続ける限りコストが発生するようになっていた。しかし、ターミナルサービス環境に移行したことで、デスクトップPC上のソフトウェアを管理する必要がなくなったため、デスクトップ管理ソフトウェアの使用をやめ、コスト削減を図ることができたのである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。