「KDE 4.5」をデスクトップとして選択する10の理由 - (page 2)

文:Jack Wallen(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2010-09-23 08:00

#3:アクティビティ

 この機能は、一部の人しか使わないものの部類に入る。とは言うものの、使う人にとっては、デスクトップの整理整頓方法をひと味変える、新たなアプローチであると言える。デスクトップをアクティビティに関連付け、単一のワークスペース上で複数のアクティビティを使用することができるようになるわけである。また、アプリケーションやファイルをアクティビティに関連付けておくことで、特定のアクティビティ上で、特定のファイルやアプリケーションを使用する作業を行えるようにすることも可能となっている。これによりKDEは、他のデスクトップには真似のできない、マルチレベル、かつ多元的なデスクトップとなっているわけである。

#4:デスクトップのエフェクト

 デスクトップのコンポジタとしてCompizに依存する必要性がなくなった。KDEには今や、Compizとほぼ肩を並べることのできる優れたコンポジタが組み込まれているのである。この機能はKDE 4.5において驚くほどの安定性を示しており、以前ほどリソースを消費しないようにもなっている。デスクトップの見た目を重視するものの、Compizまでは使用したくないというユーザーにはKDE 4.5がお勧めだ。

#5:ウィンドウのタイリング

 KDE 4.5には設定自由度が高く、実用性も高いウィンドウのタイリング(整列機能)機能が搭載されており、さまざまなかたちでタイリングできるようになっているだけでなく、特定のウィンドウをフローティングウィンドウにすることも可能となっている。これもユーザによって好き嫌いの分かれる機能であるものの、好きなユーザーであれば、KDEのウィンドウタイリング機能が実現している設定の容易さと、デスクトップの整理のしやすさを歓迎するはずだ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]