#4:ズレた答えで「相手を煙に巻かない」
俗にいう、「ああいえば、こういう」人になってはいけない。特に日本語は、はじめに結論を示さない言語なので、相手の言い分を正確に把握するためには、話を最後まで聞き終えなければならない。話が長く、その間に論旨があっちこっちにずれてしまっては、聞き手は煙に巻かれて議論は迷走する。
特に質疑応答の場では、質問と回答が「一対一」の対応になるよう心がけるべきだろう。
#5:質問と偽って「コメント」しない
「質問はありますか?」という問いかけに対して挙手し、マイクが渡ったが最後、とうとうと自分の意見を述べ続ける人をたまに見かける。これは、質疑でも応答でもなく、ただの「コメント」だ。
コメントは、コメントとして求められたときにするべきで、質疑応答の場で披露するものではない。得てして、そうした人間のする「コメント」は、本人以外の誰も聞きたいとは思っておらず、建設的でないことがほとんどだ。
#6:発言の際には「賛否」を明確にする
会議の席では、自らの発言の方向を曖昧にしておいた方が利口だという人がいる。なぜなら、「肯定」や「賛成」を示した場合、万が一うまくいかなかったときには、責任を問われる恐れががあるからというのだ。しかし、そうした考え方を持った人間ばかりが集まった会議で、発展的議論などできるだろうか。会議における発言では、議題となっているテーマについて、「賛否」「有無」「可、不可」(条件つきを含む)の立場をはっきりと示してから、その理由を語るべきだ。