「Microsoft Security Essentials」公開から1年--MSが統計データを発表

文:Don Reisinger(Special to CNET News) 翻訳校正:湯本牧子、福岡洋一

2010-10-01 11:49

 Microsoftは、無料のマルウェア対策ソフトウェア「Microsoft Security Essentials」の公開1周年に際し、過去1年間に同ソフトウェアを介して収集した、身の引き締まるような統計結果を公開した。

 Microsoftによると、Security Essentialsは全世界で3100万台のコンピュータにインストールされ、このうち2700万台が過去1年間にマルウェアの感染を報告したという。

 攻撃を受けた回数が最も多かったのは米国だ。Microsoftによると、米国では攻撃を受けてMicrosoft Malware Protection Center(MMPC)に感染を報告したマシンが過去1年間で200万台以上にのぼったという。米国の次に多く攻撃を受けたのは中国で、69万3000台を超えるマシンへの感染がMMPCに報告された。3位はブラジル、4位は英国と続き、ブラジルでは58万6000台以上、英国では21万2000台以上から感染の報告があった。

 注目すべきは、これらの数字がMicrosoftに報告された脅威の件数に過ぎないという点だ。過去1年を通じてWindowsのエコシステムで発生したすべての攻撃件数を示しているわけではない。

 全体として、過去1年間にSecurity Essentialsが検出した脅威の件数は4億件近くにのぼり、そのうち3億6600万件でSecurity Essentialsユーザーが脅威の削除を選択したと、Microsoftは述べている。

 これらの数字は、マルウェアの感染からPCを守るうえでWindowsユーザーがなおも抱えている問題を浮き彫りにするものかもしれないが、MicrosoftはSecurity Essentialsにとってこの1年が成功だったと見ている。実際、Microsoftはブログ投稿の中で、同社が「Windowsのエコシステム全体にわたってセキュリティを高める」ための役割を果たしていると述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]