NTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)は10月7日、クラウド型ホスティングサービス「WebARENA CLOUD9」の販売を開始した。
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)のグループ会社である米Verioが開発した基盤をNTTPCが日本向けにローカライズした。中堅中小企業向けに提供されるパブリッククラウドのIaaSになる。
基本スペックは、ハードディスク(HDD)が50Gバイトから(最大1テラバイト)、メモリが1Gバイトから(最大16Gバイト)、CPUが共用で1コア(最大4コア共用)、OSが「CentOS 5」、IPアドレスがグローバルで1つ、プライベートで1つとなっている。
主な機能としてマイグレーション、フェールオーバなどを提供する。マイグレーションでは、リソースの使用状況に応じて、空きリソースのあるサーバへ自動移行する。従来の共用ホスティングサービスと比較して、ほかのユーザー企業の仮想サーバの高負荷でサーバが停止してしまう影響を抑えられるという。
フェールオーバは、ホストサーバの故障時でも代替サーバに自動移行して、自動で復旧する。従来のサービスと比較して故障によるダウンタイムが短縮されることが期待できるという。不正アクセスを防止するため、サーバをプライベートアドレス空間に設置して、公開するポートだけをネットに開放する設計をしている。
今後提供する機能としてはオートスケールアップを予定している。あらかじめ予約しておいたリソース値まで、利用状況に応じて、サーバが停止させずにシステムが自動でリソースを拡張させる。突発的なアクセス増加にも自動でリソースが拡張されるとしている。来春の提供を予定している。
支払い方法はクレジットカード、銀行振込、口座振替、コンビニ払いの4つから選べる。クレジットカードの場合オンラインサインアップ後最短3分で開通できるという。初期費用は5250円、月額料金はクレジットカードで4800円、請求書払いで5640円となっている。
オプションでDNSアウトソーシングとウェブ改ざん検知サービスが提供される。DNSアウトソーシングの初期費用は1050円、月額料金が525円。ウェブ改ざん検知サービスの初期費用は2100円、月額料金が2100円からとなっている。