Citrixは「インフラとクラウドサービスのベンダー」
--VMwareはVMworldでミドルウェア「vFabric」を発表しました。シトリックスはインフラとアプリの間にあるミドルウェアを持つようになるのでしょうか。
我々はインフラのみにとどまる予定です。顧客が好きなミドルウェアを自由に選べる、オープンでいる、ということは我々の差別化戦略のひとつです。VMwareの仮想化はいわば「垂直型」。我々が描くのは「水平型」のモデルです。このはっきりと差別化された製品を顧客に選んでもらえればいいと考えています。
--「インフラにとどまる」という発言がある一方で、GoToMeetingのようなSaaSサービスも展開しています。これはCitrixがどういう会社であるということなのでしょうか。
我々は、クラウドサービスインフラストラクチャーのベンダーであり、その一方でクラウドサービスのベンダーでもあるということです。我々が提供するのは、コラボレーションサービスであり、リモートサービス、オンラインサービスです。インフラとSaaSのビジネスを分けて考えています。
--そのSaaSですが、現時点では日本で展開されていません。今後予定はあるのでしょうか。
まだ発表できる状態にありませんが、日本市場の参入については是非とも計画したいと考えています。日本はトラフィックも多く、コネクティビティも高いという状況にあります。
私も日本をよく訪れますが、日本の顧客は「日本用に設計したもの」でないと受け入れません。参入するためには、そこを考えていかなければならないと考えています。