インストールの準備
次に現れる「Ubuntuのインストール準備」画面には、2つの要チェック箇所がある。最初の「インストール中にアップデートをダウンロードする」をチェックすると、Ubuntu 10.10のリリース後に更新されたパッケージ(収録物)がある場合、インストールと並行して自動アップデートが実行される。今回のようにリリース直後の場合は、チェックしなくても大差ないだろう。
もう1つの「このサードパーティ・ソフトウェアをインストールする」は、Fluendo MP3プラグインをインストールする場合にチェックする。このプラグインは、GStreamer(多くのマルチメディア系アプリケーションに使用されているフレームワーク)に使用されているため、Ubuntuで動画や音楽を再生する場合にはチェックしておこう。
ディスク領域の割り当て
Ubuntu 10.10では、インストール先のHDDに2.6Gバイト以上の容量を必要とする。ディスク上にはスワップ領域などのパーティションが作成されるため、全体が未使用、または内容を消去しても構わないHDDの利用を強く推奨する。「ディスク領域の設定」画面には、3つの選択肢が用意されているが、本稿では未使用のHDDをインストール先とすることを想定しているため、「ディスク全体を削除してから使用する」を選択した。
すでに他のOSがインストールされているHDDをインストール先とする場合は、「他のOSと共存させてインストールする」を選択する。このオプションを選択すると、ドラッグ操作でパーティション容量を変更できる画面が現れるので、必要に応じてサイズ調整を行う。この選択肢ではHDDは初期化されないが、HDDにはブートローダーの「GRUB」がインストールされるので、以降のブート時にはOSを選択する画面が現れることになる。