Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間10月14日、9月25日締めの2010年第3四半期決算を発表した。業績見通しを下方修正していたとはいえ、売り上げおよび利益は予想を上回った。
AMDは消費者需要の落ち込みを受けて第3四半期の売り上げは予想より少なくなるだろうと発表していた。しかしIntelと同様に、AMDの四半期決算は恐れていたほど悪くはなかった。
AMDの第3四半期の売り上げは16億2000万ドルで、前四半期から2%減少し、前年同期比では16%の増加となった。純損失は1億1800万ドル(1株あたり17セント)、非GAAPベースの利益は1株あたり15セントだった。ウォール街のアナリストは、売り上げ16億1000万ドル、1株あたりの利益6セントと予想していた。
AMDの最高経営責任者(CEO)であるDirk Meyer氏は声明の中で、同社が堅実に粗利益率46%を計上できたことが消費者需要の落ち込みを相殺したと述べた。第4四半期には初めてのAPU(Accelerated Processing Unit)製品となる「AMD Fusion」も登場する予定だ。
今後の見通しでは、第3四半期に続いて第4四半期も売り上げは横ばいになると予想している。通常なら、第4四半期は季節的要因が追い風となる。
その他、主要な数字は以下の通りだ。
- コンピューティングソリューションの売り上げは、ノートPCの需要が好調で12億3000万ドル。営業利益は1億6400万ドル。
- グラフィックスプロセッサの売り上げは3億9000万ドルで営業利益は100万ドル。
- AMDのプロセッサの平均販売価格は第2四半期から「若干減少した」。
- AMDの従業員数は第2四半期末の1万649人から増加して、第3四半期末には1万1021人だった。
- AMDの第3四半期決算での現金および現金同等物は17億3000万ドルだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。