サーバの再起動スケジュールをあらかじめ定めておく
OSに対してパフォーマンスパッチやセキュリティアップデート、その他の修正モジュールを適用した後には、再起動が必要となることも多い。特定の時間帯にサーバの再起動を行えば顧客に迷惑がかからないだろうという当て推量は、筆者の経験では残念ながら当たったためしがない。筆者と同じ過ちをおかさないようにしてほしい。
日曜日の午後に働く顧客がいる一方、たまっている仕事を片付けるために平日に残業する(夜中の2時や3時までということもある)という顧客もいるため、サーバの再起動に適した時間帯を導き出せる絶対的な法則というものなど存在していないのである。ただ、サーバの再起動が可能となる日時を一定期間ごとに設けておくことの重要性を顧客に理解しておいてもらうべきだろう。こういった同意を取り付けておけば、必要な再起動を行う前に毎回、複雑な連絡網を用いたり、全社レベルでの電子メールやその他の手段に頼って全ユーザーに周知徹底しなくてもよくなる。毎月第3金曜日の夕方6時からであろうと、毎週月曜日の朝6時からであろうと、ともかく毎月決まった時間帯をサーバの再起動時間に充てる必要があるということを顧客に納得してもらうとともに、コミュニケーションやその他の問題を最低限に抑えるようにするわけだ。
簡単なことではない
サーバOSに対するパッチの適用は大した作業ではないと主張する管理者の大半は、複数の業務が稼働しているサーバの管理を行ったことがないはずだ。多くのITコンサルタントはさまざまな企業において数多くのサーバ(何百台とはいかないまでも)をサポートしているものの、実際のところそういったサーバのスケジュールやニーズ、必要な条件はそれぞれ異なっている。サーバOSのパッチが問題なく適用でき、特異な互換性問題や、フラストレーション、その他の問題を引き起こすことがないようにするには、顧客を巻き込んで、こういったプラクティスを実践するようにすべきだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。