強まるネイティブ指向
Cocoa-Javaブリッジの廃止宣言以降、Appleは一貫して「Appleプラットフォーム専用につくられたネイティブバイナリ」への一本化を進めている。
その傾向はiOSプラットフォームに顕著で、2010年9月にライセンスが緩和されるまでは、中間言語や互換性レイヤを用いて開発されたアプリはApp Storeから事実上閉め出されていた。
間もなくオープンするMac App Storeも、その延長線上にあると考えられる。iOSアプリと同様であれば、ネイティブバイナリではないアプリケーションが承認されない可能性、ひいてはJavaアプリが非承認となる事態も考えられる。
Javaランタイムと同列に語ることはできないが、Appleは10月発売のMacBook AirからFlashプレーヤーのプリインストールを中止している。しかし、Javaのサポートがかつての積極方針からランタイムの提供終了がささやかれるまで変化したことを考えれば、それほど不思議なことではないはずだ。