包括的なプラットフォームという点で、SAPの右に出るベンダーはいない
「CRM機能だけを求めている顧客に対しては、Salesforce.comなどの専業ベンダーと競合する気はない」とStiles氏。SAPのターゲットは、バックエンドや他のプロセスとの連携を考えている企業だという。実際、親会社がSAPを導入しており、子会社がBusiness ByDesignを導入するというパターンも多いという。SAPはこの傾向を受け、今後パッケージ統合シナリオを提供する予定だ。
一方でSAPは初めてという企業も多数あるという。確かに5月の「SAPPHIRE 2010」では、ラウンドテーブルでBusiness ByDesignでSAPを初めて利用したという欧州企業が複数出席していた。
「包括的なプラットフォームという点で、われわれの右に出るベンダーはいないと自負している」とStiles氏は自信を見せる。これに加え、SAPブランドの信頼性も挙げた。
Business ByDesignは現在、ドイツ、米国、中国、インド、フランス、英国の6カ国で提供されている。日本市場への投入は2011年以降の予定だ。