ビジネスインテリジェンスではなくビジネスアナリティクスを
Davis氏は「Business Analytics(BA)という言葉はバズワード化しており、さまざまなベンダーがBAソリューションを提供すると言っているが、実際には彼らが提供しているのは“Business Intelligence”(BI)ソリューションだ」という。
同氏は、標準化されたレポートを出力したり、アドホックな問い合わせに対するレポートを出力したり、データをキューブ化してさまざな角度から分析するOLAPや、KPIに基づくアラートを出すなどの機能については、同社では「BAではなくBIの機能だ」と定義しているという。
では、BAとBIの違いは何か?
Davis氏の語るところでは、データに基づいて現状がどうなっているかを報告するのがBIのレベルで、その現状を踏まえた上で将来を予測し、将来の状況を最適化する提案ができるといったことまでカバーするのがBAということになるようだ。
Davis氏によれば、現在市場で「アナリティクス」を語る企業のほとんどはBIレベルに留まっており、本当の意味でのビジネスアナリティクス(BA)ソリューションを提供しているのはSASだけということになる。これが、同社の業績が好調な理由とも言えるだろう。