マンネリ化した自分を「前進」させるための10の方法 - (page 2)

富永恭子(ロビンソン)

2010-11-05 09:00

#4:学習スタイルを矯正して不得意を克服する

 「学び」のスタイルは、十人十色だ。それぞれ違っていて、決して同じではない。一例だが、「まんべんなく学び、全体として構造的に整理する」タイプは、管理型の実務や研究職に多く、試験に強く、資格試験の合格率も高いという。一方、「疑問にこだわり、自分の興味や関心に沿って学ぶ」タイプは、企画系の仕事に多く、試験は苦手だが、得意な分野ではパフォーマンスを発揮して、際立つ活躍をすることが多いという。

 自分の得意な学び方を生かすことは大切だが、それをよく自覚し、不得意な方法にも挑んでみることは必要だ。そのためには、自分を演出してみるといい。自分の振る舞いを意図的にコントロールし、それを繰り返すことで、次第にこれまでと違ったパターンが身につき、場合によっては、これまで自分でも気がつかなかった力を発揮することができるようになる。

#5:「イメージ力」を養って迅速性を高める

 「やるべきだ」と思うことの数は、「行動力」に比例する。そして、このいわば「行動的イメージ力」は、その人の行動の迅速性や的確性に影響するという。つまり、迅速で的確な適応行動ができるようになるためには、自分の行動に対する豊かなイメージを持っていることが必要だということになる。

 しかも、そのイメージは、抽象的、概念的なものではなく、現実の行動に沿った「動的イメージ」であることが必要だ。そのためには、普段から論理的な思考を持つと同時に、それをベースとした直感力を磨くことが重要となる。

#6:類推する力を高めて感性を磨く

 迅速で的確な適応行動のもととなる「行動的イメージ力」は、「類推」によって得られる。目に見えない世界を理解するために、人間は類推する能力という強力な武器を持っている。

 我々は、いくつかの経験から多くの「小さな概念」を持つ。それらを組み合わせ、融合させることで、経験したことのない世界を想像し、実感し、理解することができる。これは、自分が見えている世界を組み合わせて、見えていない世界を推理し、ものごとの輪郭を理解する一種のメガネのようなものだ。

 この素晴らしい能力は誰もが持っているものなのだが、状況が理解できなくて、失敗ばかりしている人は、こうした類推力をうまく使っていない。類推とは、その意思や欲求があって、はじめて発揮できる力でもある。自分が見えない世界を見ようとする意思と類推することによってイメージを感じ取る力があって、より広い状況を理解することができ、迅速で的確な行動へつなげることができるのだ。

#7:直感と論理的思考を使い分ける

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