「技術に対する極端な思いこみはしない」:米テラデータCTO - (page 4)

田中好伸(編集部)

2010-11-11 11:00

はじめから分析を目的にしたシステムの強み

――CEOのMichael Koehler氏にも聞いたことだが、NetezzaがIBMに買収され、Oracleが新しいExadataを市場に投入している。そうした競合製品に対するTeradata製品の優位性はどこにあるのか。

Brobst 狙っているセグメントが違うと思っている。  IBMがNetezzaを買収したのは、顧客を獲得するためだろう。IBMのこれまでのM&Aの歴史を見て思うのが、彼らのデータベースは陳腐化しているのではないだろうかということだ。IBMの(データベース製品である)DB2はコンバージョンしにくいし、3〜4年で使いもにならないのではないかと思っている。

 IBMでは拡張性の問題を抱えており、SSD(ソリッドステートドライブ)との統合性の問題を抱えていた。そのちょうどいいタイミングでNetezzaが登場した。そこでIBMは買収したのではないだろうか。いずれNetezzaは買われるだろうと思っていたら、実際に買収されて、予想がバッチリ当たっていた。

 Netezzaは非常に優秀な人たちが経営していた会社であり、壁にぶつかる前にキャッシュアップできたことになる。またIBMも非常に頭のいい会社だ。NetezzaはIBMにとって安い買い物だといえ、IBMにとっては高い投資ではなかったと言えるだろう。

 Oracleについては、OLTP(オンライントランザクション処理)で業界ナンバーワンだと思っている。だが、データウェアハウス、解析という分野にはOracleのシステムは向いていない。

 Teradataの製品は、あとから機能を追加して分析するというものではなく、はじめから分析を目的にして設計されたシステムという強みを持っている。

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